目標株価の決め方ガイド | PER・PBR・配当利回りで買い価格を考える

目標株価の決め方:PER・PBR・配当利回りで指値の根拠を作る

「なんとなく安そうだから買う」ではなく、PER・PBR・配当利回りの目標水準から買い価格を逆算して指値を置く方法を解説します。このガイドでは、各指標の使い分けから計算手順、複数条件の組み合わせ方まで順を追って説明します。

1. チャートではなく投資条件から目標株価を決める

「最近の高値より下がったから」「なんとなく割安に見える」という根拠では、一貫した買いルールを作れません。先に「PER 15 倍以下」「配当利回り 4% 以上」といった数値の条件を決め、その条件に対応する株価を計算することで、再現性のある指値が設定できます。

2. PER・PBR・配当利回り:投資目的に合った指標を選ぶ

  • PER(株価収益率): 利益成長・収益力を評価基準にするとき。EPS(1株利益)に目標 PER を掛けると目標株価が逆算できます。
  • PBR(株価純資産倍率): 純資産・財務健全性・解散価値を重視するとき。BPS(1株純資産)に目標 PBR を掛けて算出します。
  • 配当利回り: 高配当株投資やインカム収入を目的とするとき。年間配当を目標利回りで割ると買うべき上限価格がわかります。

3. 目標 PER・PBR・配当利回りから株価を逆算する手順

現在の株価と各指標から EPS・BPS・年間配当を算出し、目標となる PER・PBR・配当利回りを当てはめて買い価格へ変換します。計算式は以下のとおりです。

  • PER ベース目標株価 = EPS × 目標 PER
  • PBR ベース目標株価 = BPS × 目標 PBR
  • 配当利回りベース目標株価 = 年間配当 ÷ 目標配当利回り

4. 最も低い目標株価がボトルネック指標:複数条件の使い方

PER・PBR・配当利回りの 3 条件すべてを同時に満たしたい場合、計算結果の中で最も低い価格が実質的な買い判断の基準になります。この最低価格を生み出す条件を「ボトルネック指標」と呼び、どの条件が最も厳しい制約かを一目で把握できます。安全余裕(マージン・オブ・セーフティ)を重視するバリュー投資家に特に有効な考え方です。

5. 決算・配当変更のたびに目標株価を更新する

目標株価は EPS・BPS・配当予想を前提として計算されます。決算発表や配当方針の変更があれば、前提となる数値が変わるため、以前の目標株価に固執せず再計算することが重要です。定期的に見直す習慣をつけることで、常に最新の業績・財務状況に基づいた買いルールを維持できます。

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